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保険適応のCAD/CAM冠、保険でできる白いかぶせもの

投稿日:2022年1月26日

カテゴリ:院長ブログ

こんにちは、巣鴨S歯科矯正歯科です。

”みなさんは、保険診療で白いかぶせものが出来る”

と聞いたことはないですか?

 

そう、それが

CAD/CAM冠(キャドキャムカンと呼びます)です。

 

どこの歯医者のホームページを見てもだいたい同じような内容が記載されていますね。

 

今回はCAD/CAM冠についての投稿です。

 

CAD/CAM冠(キャドキャムカン)

型取りを行い作成した歯の模型をスキャンしてデータ化、ハイブリッドセラミックという材料(高強度レジン)のブロックを、歯の形に機械で削り出したもの。最初は小臼歯が保険適応でしたが、保険適応範囲が徐々に拡大し、第一大臼歯(歯の残っている状態、かみ合わせの条件による)、最近では前歯でも使用することが可能になりました。

金属の価格高騰の社会情勢から、銀歯の代替材料として、

金属アレルギーの心配も減り、審美性に勝るので歯科で広まりつつある治療方法です。

一方で、まだ保険適応になって間もない頃は術者が材料の性質をしっかり理解していなかったなどで脱離、破折などトラブルが続出しました。

最近はそこまでCAD/CAM冠関連のトラブルについて聞かないので徐々に減ってきているのだと思います。

CAD/CAM冠(キャドキャムカン)の特徴

●強度・耐久性はどうでしょうか

自由診療で治療するオールセラミックと比較すると耐久性は劣ります。

また金属以外のかぶせものに一般的に言えることですが、オールセラミックと比較すると、より

歯ぎしりや食いしばりに弱い、たわみやすい、欠ける、破折、脱離などのリスクが高いと考えられます。

 

●歯を削る量は?

金属冠と比較して強度・耐久性が劣ります。

咬合力に耐えられる強度を得るため、かぶせものには厚みが必要になります。

金属冠やフルジルコニア冠よりも歯を多めに削らなくてはなりません。

(セラミックスクラウンと同程度の切削量が必要です。)

切削量:金属冠  < フルジルコニア < CAD/CAM冠、セラミックスクラウン(メタルボンド、ジルコニアボンド、オールセラミックスクラウン

 

あくまで臨床実感ですが、

金属冠で治療を行うときはサッと削って型取りできる気がしますが、CAD/CAM冠、セラミックスクラウンは削る時間がかかるなあと感じながら治療しています。

 

●変色するの?

ハイブリッドセラミック、つまり、レジンとセラミック(強度を上げるための無機物質フィラー)を混ぜた材料です。経年変化により変色する可能性があります。

汚れ、プラークがつきやすいです。(歯周病のことを考えるとデメリットかもしれません)

 

●金属アレルギーをお持ちの方にも使用できます!

歯科で利用されている合金も、当然ですがアレルギーの原因となる場合があります。

CAD/CAM冠を利用することで金属アレルギーの心配が減らせます。

医師による金属アレルギーの診療情報提供がある場合は、部位に関わらずすべての歯においてCAD/CAM冠の保険適応が可能となります(咬合力により割れやすいことに変わりはありません。)。

金属アレルギーの可能性がある方はお申し出ください。金属アレルギー検査が必要と判断した場合は皮膚科医と提携し、治療を進めていきますのでご安心ください。

 

かぶせものをやり直さなくてはいけない、そんなときはCAD/CAM冠も選択肢の一つとして考えてもいいかもしれませんね。

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