右下76 保険コンポジットレジン治療の症例|巣鴨の歯医者

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右下76 保険コンポジットレジン治療の症例

保険コンポジットレジンを用いた虫歯治療の症例

保険コンポジットレジンを用いた虫歯治療の症例をご紹介致します。

初診時の口腔内

初診時の口腔内検診希望にて来院された患者さまです。口腔内診査にて、右下7・6番の咬合面には古いコンポジットレジンが充填されており、一部にむし歯が認められました。

レントゲン診査

レントゲン診査

【青:コンポジットレジン充填 赤:むし歯】

レントゲン診査を行うと、コンポジットレジン充填直下に象牙質に及ぶ透過像が認められました。C2(象牙質のむし歯)、虫歯治療の適応と診断しました。患者さまのご希望により、保険診療にて治療をしていきます。

虫歯治療の実施

虫歯治療の実施表面麻酔を十分に塗布し時間を置いて、浸潤麻酔を行います。浸潤麻酔の奏功を確認し、古いコンポジットレジン充填を除去しました。

充填物の下にはレントゲン診査と一致するようにむし歯が広がっていました。

虫歯治療の実施

う蝕検知液を使用します。う蝕の部分だけを染色し、健康な歯質は削らずに治療することが可能となります。また、染色される部分だけを削るために様々な形態をした極細の切削器具を使用します。

虫歯治療の実施【う蝕検知液で染色 ⇄ むし歯を除去】 を繰り返します。最終的にう蝕検知液で染まらなくなったら、むし歯除去完了の合図です。

右下7番の歯質は褐色に変色していますが、う蝕検知液に染まりません。むし歯になった歯質は軟らかいですが、この褐色の歯質は削る感触が硬いため除去する必要はありません(第三象牙質などと呼ばれます。むし歯からの刺激から神経を守るため内側から添加された象牙質です。)

変色した歯質はコンポジットレジンとの接着が期待できないとの報告があり、必要に応じて切削する場合がありますが、本症例では接着面積が十分と判断したため保存しました。

コンポジットレジン充填

コンポジットレジン充填ロールワッテを用いた簡易防湿にてコンポジットレジン充填を行います。

1液性のボンディング材と保険適応のコンポジットレジン材料(フロータイプ、ペーストタイプ)を使用し、咬合面形態を付与して充填します。最後に咬み合わせを確認し、研磨を行い終了です。

防湿について

防湿巣鴨S歯科矯正歯科では、簡易防湿またはラバーダム防湿を用いてコンポジットレジン充填を行います。

保険診療では簡易防湿、自費診療ではラバーダム防湿を行います。(催吐反射、鼻呼吸困難等がある場合は相談のうえ簡易防湿にて対応いたします。)

ボンディング材(コンポジットレジン充填を行う前の接着剤)について

ボンディング材ボンディング材(コンポジットレジン充填を行う前の接着剤)について巣鴨S歯科矯正歯科では、1液性と2液性のボンディング材を用いてコンポジットレジン充填を行います。

※基本的に保険診療では1液性、自費診療では2液性を使用することが多いです。

治療前後の比較

治療前

治療前

治療前

治療後

治療後

治療後

右下7番は変色した象牙質の影響とエナメル質の乾燥により、シェードが馴染んでいないように見えますが、エナメル質に水分が戻ってくると目立たなくなります。

最近ではコンポジットレジンの物性・耐久性が向上してきていることから、臼歯部の小さなむし歯の場合はコンポジットレジン充填にて治療が可能になってきています。従来のように型取りを行い、金属の修復物を装着する治療方法と比べると、1回の治療時間は長くなりますが、治療回数は1回で済みます。

年齢/性別 30代 男性
治療期間 1日(45分)
治療回数 1回
治療費 コンポジットレジン充填 保険診療に準ずる
リスクなど ・経年劣化により脱離、変色、摩耗する可能性があります。

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