右下6 保険コンポジットレジン治療の症例
保険コンポジットレジンを用いた虫歯治療の症例
保険コンポジットレジンを用いた虫歯治療の症例をご紹介致します。
初診時の口腔内
レントゲン診査
【青:コンポジットレジン充填 赤:むし歯】
レントゲン診査を行うと、コンポジットレジン充填直下に象牙質に及ぶ透過像が認められました。C2(象牙質のむし歯)、虫歯治療の適応と診断しました。患者さまのご希望により、保険診療にて治療をしていきます。
虫歯治療の実施
表面麻酔を十分に塗布し時間を置いて、浸潤麻酔を行います。浸潤麻酔の奏功を確認し、古いコンポジットレジン充填を除去しました。充填物の下にはレントゲン診査と一致するようにむし歯が広がっていました。
う蝕検知液を使用します。むし歯の部分だけを染色し、健康な歯質は削らずに治療することが可能となります。また、染色される部分だけを削るために様々な形態をした極細の切削器具を使用します。
コンポジットレジン充填
ロールワッテを用いた簡易防湿にてコンポジットレジン充填を行います。1液性のボンディング材と保険適応のコンポジットレジン材料(フロータイプ、ペーストタイプ)を使用し、咬合面形態を付与して充填します。最後に咬み合わせを確認し、研磨を行い終了です。
防湿について
巣鴨S歯科矯正歯科では、簡易防湿またはラバーダム防湿を用いてコンポジットレジン充填を行います。
保険診療では簡易防湿、自費診療ではラバーダム防湿を行います。(催吐反射、鼻呼吸困難等がある場合は相談のうえ簡易防湿にて対応いたします。)
- ラバーダム防湿
治療部位を口腔内の湿潤環境および唾液に含まれる有機物、血液、細菌から隔離することで、コンポジットレジンの接着力が向上する。 - 簡易防湿(ロールワッテ、排唾管等)
治療部位が口腔内の湿潤環境および唾液に含まれる有機物、血液、細菌から完全に隔離することは不可能となる。コンポジットレジンの接着力を100%引き出せず、修復物の脱離、二次う蝕の原因となる可能性がある。
ボンディング材(コンポジットレジン充填を行う前の接着剤)について
ボンディング材(コンポジットレジン充填を行う前の接着剤)について巣鴨S歯科矯正歯科では、1液性と2液性のボンディング材を用いてコンポジットレジン充填を行います。
※基本的に保険診療では1液性、自費診療では2液性を使用することが多いです。
- 2液性
メリット
安定した強力な接着力が得られる
デメリット
操作が煩雑でテクニカルエラーが生じる可能性あり - 1液性
メリット
操作が簡便でテクニカルエラーが少ない
治療時間の短縮
2液性と比較し接着力が同等程度とのデータあり
色々な成分が含まれており、歯質だけではなく他の歯科材料と接着させることが可能
デメリット
含有成分が複雑、長期的な結果が安定しないと考える歯科医師あり
保存期間がある程度過ぎると接着力が低下する報告あり
治療前後の比較
年齢/性別 | 30代 男性 |
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治療期間 | 1日(30分) |
治療回数 | 1回 |
治療費 | コンポジットレジン充填 保険診療に準ずる |
リスクなど | ・経年劣化により脱離、変色、摩耗する可能性があります。 |