歯磨きで「むし歯が予防できる」は大きな間違い?
投稿日:2022年1月15日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは!
巣鴨S歯科矯正歯科です!
みなさんの中には、
歯を毎日ちゃんと磨いているのに定期検診でむし歯がある
と言われてしまった
という苦い経験をお持ちの方、
たくさんいるのではないでしょうか。
みなさんは歯磨きをしていれば、むし歯が予防できると本当に思っていますか?
多くの人が歯磨きをすることで、むし歯予防につながると思っているかもしれませんね。
それ、実は大きな間違いです。
歯磨き自体にはむし歯予防の効果はほとんどないと言われています。
昔は、”むし歯菌を除去する歯磨き”が最も効果的と考えられた時代もあったようです。
私たちは毎日、患者様のお口の中を拝見し、
歯磨きができていない部分をお伝えし、磨き方のアドバイスを行いますが、
その場所に必ずむし歯ができているわけではありません。
歯磨きできていない場所でも、むし歯にならないときはならないのです。
むし歯は、口の中に含まれる糖分を菌が分解したときに酸性物質を作り出し、
歯を溶かして、穴があいていく、という病態です。
病態を理解すれば、予防方法はシンプルです。
「むし歯を減らす」ことにつながる2つの方法
(1)砂糖などの食べ物の摂取頻度、回数を減らす
→糖分を口の中に運ぶ回数・頻度を減らし、菌が発生させた酸が出る回数・頻度を減らす。
重要ポイントは、”摂取量”ではありません。”摂取回数・摂取頻度”です。
極端な例と私見が混ざりますが、
ワンホールのケーキを一気にドカ食い(回数・頻度 1回) <<< 板チョコ1枚を分割してちびちび時間をかけて食べる(回数・頻度 約10回)
後者のほうが圧倒的にむし歯になるリスクは上がります。
(2)フッ素入り歯磨き剤を1日に2〜3回使用する
フッ素を塗るとなぜ歯が強くなる?
〈当院で行うフッ素塗布〉
この2点です。
(1)のポイントは生活習慣自体を変えなければならないので、難易度が高く、
患者様の強い意志に委ねられます。
みなさまにはぜひ、今日から正しい知識を身につけて、むし歯予防に取り組んでいただきたいと思っています。
■ 他の記事を読む■