接着ブリッジとは? 削らないで中間欠損を治療する際の新たな選択肢
投稿日:2022年5月28日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは、巣鴨S歯科矯正歯科です。
以前、欠損部位に関する記事投稿をしました。
欠損部位の治療方法 〜 入れ歯(義歯)、ブリッジ、インプラントはどれが一番持つの?
本日は、
中間1歯欠損(1歯欠損で両隣に歯が残っている状態のことです)に適応される治療法の1つ、
接着ブリッジについて簡単にご紹介です。
ちなみに
中間1歯欠損の治療を行う場合、
・インプラント
・ブリッジ
・義歯
・なにもしない
・移植
・矯正治療で隙間を閉じる
が考えられます。
それぞれメリット、デメリットがありますが、
例えば、
インプラント治療をしたいと希望があっても、
欠損部の骨・歯肉軟組織の状態によっては治療方法の選択肢が制限されてしまうことがあるでしょう。
取り外ししなくても済む固定式の治療方法を希望の場合は通常、ブリッジによる治療となります。
通常の、フルカバリッジ(全部被覆、歯の全面を覆うタイプのデザインのこと)のブリッジ治療では、
両隣の健康な歯を削る(支台歯形成とよびます)ことが必要となります。
この支台歯形成により、健全歯質の約60~70%を削らなくてはならないなどのデータがあります。
一方、接着ブリッジと呼ばれる治療方法では、支台歯形成の量を必要最小限に、
健全歯質の約10%程度に少なくすることが可能です。
噛み合わせの状態や部位によっては、
健全歯質を削らずに接着ブリッジを応用することが可能な場合もあります。
また、10年生存率は90%以上とインプラント同程度の評価がされていることも注目です。
インプラントはちょっと怖いかな、でも歯はあまり削りたくないな。。。
そのようなお悩みの方は、接着ブリッジで治療が可能かもしれません。
もちろん、かみ合わせや歯並びはみなさん違いますから、
接着ブリッジが適応かどうかはわかりません。
歯を失ってしまいお困りの方はお気軽にご相談ください。
(参考文献 Edelhoff D, 2002, Sailer I, 2014, 他)
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